バス釣りのベイトリールのギア比は特徴と得意な用途を理解して選ぼう

新製品が続々と発表されて今年はどのリールを買おうか?と皆さんワクワクしながらHPのカタログを見ているのではないでしょうか。

そして欲しいリールは決まったけど、ギア比はどれを選ぼうか悩んでいませんか?

この記事ではバス釣りにおいてのギア比の違いや各ギア比の自分のおすすめ用途を合わせてご紹介していきたいと思います。

ギア比についてはどうしても使う人のリズムや癖、スタイルによってイメージや感覚の違いがでてきます。

どの用途にどれが正解か?とかではなく、まず特徴を理解して自分のやりたい事をストレスなく集中してできるようにギア比を選ぶ時の参考にしてみて下さい。

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ベイトリールのギア比の選び方!特徴と得意な用途を理解して選ぼう

リールのギア比とは?

最初に基本的な事ですが、リールのギア比とはリールのハンドルを1回転させた時のスプールの回転数との比率です。

例えばギア比7.1であればハンドルを1回転させるとスプールは7.1回まわります。

ギア比6.2ならハンドル1回転で6.2回まわる。

回転数が多ければハンドル1回転で回収できるラインの長さが長くなるというワケです。

ギア比

近年ではギア比5をローギア、ギア比6をノーマルギア、ギア比7がハイギア、ギア比8以上がエキストラハイギアと言われています。

※こちらの記事でのギア比はシマノのリールを参考に表示しています。

ローギア【ギア比4.8〜5.2】巻物専用に最適

ローギアの特徴
  • ルアーをスローに泳がせたい時もリズム良くある程度の速度でハンドルを巻ける
  • 引き抵抗が強いマグナムクランク等を軽い巻き感で楽に高速巻きが可能
  • より低速に一定スピードで引く事でパフォーマンスがアップするアベンタクローラーやダッヂ等の羽根モノにも最適。

ローギアのリールはスローに一定速で巻きやすく、抵抗の大きいルアーではパワフルに楽に高速巻きが可能です。

巻き重りせず巻き心地の良さもいい。

但し、巻き感度はハイギアのリールに比べると手元に伝わりずらいです。

またラインスラッグをたっぷりと出したワームやラバージグでの釣りはバイトがあった後にラインスラッグの回収→フッキング→バスをカバーから引き剥がすのに超高速巻きをしなければならない。

ハイギアに比べると回収スピードと魚を掛けた後のファイト中のメリットが思いつかない。

自分は巻物専用で抵抗の大きいルアーの高速巻きや羽根モノのデッドスローで使っています。

ローギアのおすすめ用途

◎マグナムクランク

◎羽根物 

〇ビッグベイトのクランキング 

〇ディープクランク      

ハイギア【ギア比7.1】撃つ釣りも得意なオールラウンダー

次はローギアと比較しやすい様にハイギアの特徴です。

ハイギアの特徴
  1. ラインスラッグの処理と回収スピードの速さを活かした釣り方が得意
  2. 巻きでも撃ちでもバーサタイルに使いやすい
  3. 巻き感度がいい
  4. 魚を掛けてからのバラしにくさ

ハイギアのリールは手返し良くワームやジグを撃つ釣りからノーマルサイズのプラグの巻きまでバーサタイルにこなせる事が特徴。

巻物に関してはミノーの高速巻き、バスベイト、チャターベイト、スピナーベイトのバジング等に最適。

抵抗のキツ過ぎないルアーであればほとんどが許容範囲という感じで、ハイギアに慣れればゆっくり巻く時も高速で巻く時も使い勝手がいいです。

糸ふけを速く処理できる為、ジャークの釣りやメタルバイブレーションのリフト&フォールの釣りにも相性がいいです。

魚を掛けてからのメリットは大きくカバーからも魚を剥がしやすいし、ローギアよりもバラしにくいです。

ハイギアのおすすめ用途

◎ラバージグ ◎テキサスリグ ◎ノーシンカーワーム 

◎ジャークベイト ◎メタルバイブレーション ◎バズベイト 

◎ヘビキャロ ◯リーリングジャーク 〇デッドスロー

ノーマルギア【ギア比6.2】巻物に寄せたオールラウンダー

昔はこのギア比6がハイギアでした。

それを考えるとギア比7.1も今後ノーマルギアと呼ばれる時代はそう遠くないかもしれませんね。

今でもギア比6のリズムが最適だという人も多くて根強い人気のギア比です。

特徴は前述したローギアとハイギアの中間でバーサタイルに何でも使えるので、このギア比6を基準にするのもいいでしょう。

自分がノーマルギアを使う時は巻きと撃ちを両方やるけど、季節に応じてやや巻物の方に寄せたいかな?って時に出番が多いです。

バーサタイルに使いつつマグナムクランクやハネモノも1台でこなしたい人はハイギアよりもこちらのノーマルギアをチョイスするといいでしょう。

またハイギアでゆっくり巻く事が苦手な人にもオススメのギア比です。

エキストラハイギア【ギア比8.1】専用タックルで輝く

最近はAbuやダイワからギア比9とか10が登場してきたエキストラハイギア。

ローギアと同じく何かに特化した用途で抜群のパフォーマンスを発揮します。

自分がエキストラハイギアのリールを使ってやってるのがこちら

エキストラハイギアのおすすめ用途

◎メタルバイブレーションやバイブレーションのリフト&フォール 

◎ラバージグやテキサスリグ ◎ファットイカやカバーキャット 

◎サカマタシャッド8インチのリーリングジャーク ◎フロッグ

これらの用途で専用タックルを組むともう他のギア比でやりたくない程使い勝手がいいです。

またベイトフィネス用のスプールに変えたりしてラインを最小限に巻き、ベイトフィネスで使いたい時もラインスラッグの回収スピードが最も速いエキストラハイギアが相性が良いです。

ギア比を選ぶ時に大切なこと

釣り方とギア比の関係は絶対ではありません。

ハイギアでマグナムクランクをしたり、ローギアでラバージグをやる人もいます。

リズム良く釣りができて不便に感じなければ問題ありませんし、陸っぱりならロッドの本数も限られますので、必ずどこかを妥協しなければなりません。

自分がどこでどんなルアーをどの様に使いたいか?得意な釣り方や好きな釣り方を一番気持ち良くできるギア比でやればいいと思います。

しかし、何か不便に感じる事があれば今使っているリールのギア比を基準にして他のギア比のリールを試してみればきっとまた違う感覚や「これであんな事もしてみよう」っていう新しいアイデアがうまれると思います。

ギア比の好みが分かれる用途

さてここでは自分の周りでも特にギア比の好みが分れる用途のお話。

どっちが正解かなんてありませんので参考程度に見て下さい。

デッドスロー

デッドスローの釣りは超ゆっくりルアーをリトリーブしてくる釣り。

超ゆっくり一定のスピードで巻いてくるのにローギアがやりやすいって考える人は多いと思います。

実際に自分はローギアとノーマルギアを使う事も多いです。

しかしこれをハイギアでやる人が非常に多い。

それはなぜか?

巻き感度が良い!ゆっくり巻きやすい!

ローギアよりもハイギアの方が巻き重りを感じやすい事を上手に利用して抵抗を感じながらゆっくり巻きやすいですし、ウィードを拾ったりした時もハイギアの方が違和感を感じやすいんですよね。

さらにラインスラッグを出しながらアタリを感じて巻き合わせをし、掛けた後のファイトもバラしにくい。

でもそんなにゆっくり巻く事なんてダル過ぎてできないよ!って人はローギアやノーマルギアで全然いいんです。

こればかりはフィーリング、リズムの問題になってくるので道具に無理に合わせる事なくゆっくり巻きやすい方を選んだ方が絶対に集中力が維持できていいと思います。

ローギアやノーマルギアを使う時は魚を掛けた後にとにかく速く巻いてファイトに対応しましょう。

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ビッグベイトとジャイアントベイトのギア比

この釣りは喰わせ方でギア比の好みは大きく分かれると思います。

自分の場合は例えばジョインテッドクロー178をジャークして仕掛けていく時はハイギアを使いますが、ゆっくりとややS字で泳がせたい時はノーマルギアを使う事が多いです。

バラム300は巻き抵抗もありルアーの自重が重いのでローギアでやる事もありますが、高速で巻く事に重点を置く必要があるので、あえてキツいけどエキストラハイギアでやったりもします。

なのでビッグベイト・ジャイアントベイトの釣りは人によってギア比の好みが大きく変わってきます。

どこでどうやって喰わせたいか?で変わってくるし、抵抗の差も大きいですから。

まずはノーマルギアかハイギアで試してルアーの動き方・スピードに合せて使い分けるのがいいですね。

まとめ

この記事では釣り方に合わせたベイトリールのギア比の選び方について書きました。

まず自分が使っているリールのギア比を基準にして、それから自分の得意な釣り方や好きな釣り方、チャレンジしたいルアーに合わせてギア比を選んでいきましょう。

それぞれのギア比の特徴を理解した上で、自分のリズムに合っているか?ストレスを感じないか?が最も重要です。

今回は個人的にこのギア比だとこういう釣り方やルアーを扱いやすいと感じている例を書きましたが、感覚は人によって様々。

色々と試して自分に合ったギア比を見つけてみてくださいね。

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