この記事ではシマノのロングスピニングロッド、バンタム27Mをご紹介していきます。
バンタム274Mといえば奥田学さんが陸っぱりから1本でなんでもやっちゃう「陸王スティック」で有名ですね。
フィッシングショーで奥田学さんご本人から色々とアドバイスを頂き、購入したんですけど凄くいいロッドです。
今までロングスピニングロッドを使った事がないよ~って方にも是非読んでいただきたいと思います!
絶対に引き出しを増やしてくれるロッドなので最後までお付き合いください。
シマノ・バンタム274Mインプレッション
【バンタム274Mはどんなロッド?】
スペックと特徴
シマノから2016年に発売されたバンタム274Mはグリップ脱着式で全長は2.24m。
ショートグリップのロングスピニングロッドです。
自重は102gという驚きの軽さ。
しかし魚を掛けるとそのパワーに驚きます。
数々の55UPを掛けてきましたが、全く問題なく取り込む事ができます。
それなのにティップはEXCITETOPが採用されており、M表記のパワーとは思えないシェイクのしやすさを実現しています。
今までベイトタックルでフロロカーボン14lb.のラインを巻いて投げていたような高比重ワームのノーシンカーやネコリグ、そして3/8ozまでのダウンショットリグ。
これらのリグをスピニングのバンタム274Mで使用すると繊細さと抜群の操作性をもたらしてくれます。
【おすすめのタックルセッティング】
バンタム274には軽すぎないリールを使おう
まずバンタム274Mの特徴を活かす為には最低でも2500番〜3000番のハイギアリールをセットする事をおすすめします。
ある程度自重のあるリールの方が僕はバランスがいいなと感じており、今は15イグジスト2505HーFを使用しています。
スピニングタックルは基本的にたっぷりとラインスラッグを出してルアーを操作できるというメリットがあります。
アタリがあった時に素早くラインスラックを回収してフッキングに持ち込めるハイギアはロングキャストもできるバンタム274Mと相性抜群です。
PEラインのセッティングこそ最強
自分がバンタム274Mを使う上で、絶対におすすめするのはPEラインでの使用です。
せっかくのパワーと飛距離を最大限に活かす為に以下のセッティングを参考にしてください。
PEラインのセッティングはPE0.8~1号にフロロカーボン8~12ポンドのリーダーです。
自分はPE1号にフロロカーボン8lb.か10lb.というセッティングで使用しています。
リーダーのフロロカーボンラインの長さは5mくらいでキャスト時にPEとリーダーの結束部をややスプールに巻き込むくらいの長さにしています。
PEとリーダーはノーネームノットで結束。別サイト ノーネームノットの結び方
トラブルも非常に少ない&強度もあります。
ちなみにPEラインはデュエルのHARDCORE X4の1.0号 ミルキーグリーンカラーを使っています。
ラインのカラーはご自分の好みで大丈夫です。
繊細なシェイクで食わせた後はゴリ巻き可能
バンタム274MのPEセッティング(上記で紹介したPE1号のセッティング)ならティップで誘いベリーで掛けてバットバワーでねじ伏せるというスピニングタックルとは思えないパワーゲームが可能になります。
掛けた後はウィードやカバーに巻かれないようにドラグフルロックで強引なファイトをする事も可能です。
もし不安な場合はスピニングリールのドラグ性能を十分に活かしたファイトもできます。
状況に応じてベイトリールとは違う繊細なドラグ調整もできる訳ですからスピニングタックルのメリットを最大限に活かせますね。
パワーフィネスなロッドとは少し違う
ここはちょっと注意点。
バンタム274Mはブッシュカバーの中にPE1.5号などでスモラバを撃ち込み、掛けてから引き抜くような使い方にはあまり適していません。
全体的に曲がるロッドですので、このような使い方に関してはもっとガチガチのMH以上のロッド、ブッシュサーペントとかジャングルスピンとかアンチパワーノーズのようなロッドの方が適しています。
バンタム274Mでこのようなカバーを狙う時は中ではなく外側ですね。
【バンタム274Mで使いたい釣れるリグ】
ファットイカ(ノーシンカー逆付けセッティング)
イチオシはゲーリーヤマモトのファットイカです。
圧巻の飛距離で奥田学さんも仰ってましたがフロロカーボン5lb.だと80m飛ばせます。
自分の場合はPEラインで扱う事が多いです。
アクションはズル引きとエギングみたいなしゃくりを入れたリフト&フォールが超おすすめでよく釣れます。
フックは4/0ですがバンタム274Mならしっかりとフッキングできますのでご安心を。
他にもブルフラットのノーシンカーやウェイテッドリグでのただ巻きにも相性◎ですよ。
デスアダー6・サカマタシャッド5のジグヘッド(ミドスト)
琵琶湖で真冬~春にかけてデカバスを狙うための鉄板リグの一つと言っていいのがこちら。
PEラインでデスアダー6インチを0.9gジグヘッドで使う。
アクションはズル引き・ただ巻き・ミドスト・リフト&フォールでの使用。
この用途の為だけにバンタム274Mを買ってもいいくらい、文句なしでいい感じに使えます。
ネコソギやタイニークラッシュのフォロー用でバンタム274Mを持っていく時によく使用するリグです。
サカマタシャッド5インチノーシンカー
これもミドストと同じく定番になっているサカマタシャッド5インチのノーシンカー。
最近では5インチにもヘビーウェイトが追加されたので、よりバンタム274Mで扱いやすくなりました。
サカマタシャッド5インチヘビーウェイトに関しては普通のLクラスのロッドとは操作性が全然違って、相性ピッタリです。
PEセッティングならフッキングも◎
ネコリグ(カットテール6.5、スワンプマグナム、ドライブクローラー等)
一般的なスピニングだとどうしてもラインブレイクやパワー不足に悩んでいた人に絶対おすすめしたいネコリグでの使用。
じっくりロングシェイクできる操作性と掛けてからも余裕でファイトできるのはこのタックルセッティングならでは。
カバー周りに撃ち込むベイトフィネスフィネスとはまた違った用途でバンタム274Mではオープンで広くサーチできます。
ダウンショット
流石に0.9gとかのダウンショットとかは無理ですが、やや重めのダウンショットリグにはとてもいいです。
飛距離もかなり出るので琵琶湖ではキャロ代わりにMAXで3/8ozくらいまで使う事があります。
オープンウォーターでウィードを探しながらチェックしていく事もできますし、見つけたピンでしっかり誘える操作性の良さ。
自分はデコり回避で使う事が多いです。
よく使うワームはスイングインパクト3.5インチやカットテール4インチ。
【バンタム274Mのここはイマイチ】
規模の小さい野池での使用
ロングスピニングの欠点はズバリ取り回しの悪さです。
でもこればかりは仕方がない。
ロングスピニングの長所であり短所にもなりますね。
ショートグリップではありますが木が多い場所とか入り組んだとこでのキャストはちょっと使い勝手は悪いです。
小規模な野池とかでキャストスペースが限らてる場所で釣りをする方は頭の上に木がないか?とか注意が必要です。
この様な場面ではグラディエーターアンチパワーノーズ等のパワーフィネスタックルの方が出番が多いです。
キャロライナリグでの使用はちょっとダルい
僕は琵琶湖でキャロライナリグでも使おうと購入前には思っていたんですが、ティップは結構繊細なので、操作する時にダルいな~と感じました。
バンタム274Mで軽めのキャロやるくらいなら僕はヘビダンを投げます。
そういう用途で購入を考えている方にはもうちょっとシャープなロッドをおすすめしますね。
プラグやスピナーベイトの使用感
ちょっとダルさはあるけどできます。
陸王で奥田学さんはスピナーベイトやデビルスイマー等のスイムベイトでも使っておられますが自分も1本しか使えない状況ならバンタム274Mでやります。
プラグやスピナーベイト等の抵抗の強いプラグではリトリーブ時にPEラインとガイドが擦れる音、糸鳴り?が気になりますけど。(使用しているPEラインによって音の大きさは違います)
1/4ozまでのメタルバイブレーション等もたまに使いますが、ロッドが長い分リフト&フォールはダルいです。
ロッド本数の限られるウェーディングとかでは使用しますけどね。
まぁやっぱりバンタム274Mはワーム向きだと思います!
【まとめ】
琵琶湖の陸っぱりはもちろん、規模の大きいフィールドで釣りをされる方におすすめです。
今回紹介したような用途で使えば間違いなく戦力になりますし、後悔はしないと思います。
あんまり過剰に誰にでもオススメだと書きたくありませんし、実際、誰にでもオススメなロッドではありません。
長さはメリットでありフィールドによってはデメリットにもなります。
初心者の方とかだと扱いずらいと感じる方もいるでしょう。
でもこういうロッドが必要だ!と感じてる人なら絶対に後悔しない1本です。
シーバス用ロッドとは違いやはりバス専用設計のロングパワースピンは素晴らしいと感じさせてくれます。
自分は普通のスピニングと合わせて、これのバンタム274Mが絶対に必要だと感じて買い、その通りの仕事をしてくれています。
発売から3年くらいたったかな?
今でも琵琶湖でスピニングはこのロッドが最も出番が多いですよ。
購入を検討中の方にはこの記事で少しでもお役に立てれば嬉しいです。
最後まで読んでくださりありがとうございました。